全体イメージ
視線方向 イ
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上方向
視線方向 ハ1
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下方向
視線方向 ハ2
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左右方向
視線方向 ロ1・ロ2
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※参考: 視線方向は、下記の図1にある方向です。
この技術は、異色糸を使用して組織を構成し、見る方向、或いは生地の膨らみ、ヒダ等の曲面によって、各部が異なった多様な色に現
れることを特徴とする織物地に関するものです。
従来の技術としては、縦糸と横糸を異なった色の糸で構成する玉虫織物(シャンブレー織物)がありますが、そ れは縦糸の色及び横糸の色、そして縦糸・横糸の混合した色の3通りの色が認識できるものですが、色の変化には限界があり単調とならざるを得ないものだったと思います。
上の写真は、赤・青・黒の3色を使用したものですが、4色使いも可能ですので、まずは縦糸に赤・青、横糸に
黒・黄の4色を用いて製織したものを例に説明します。
図1
図1に示すように、視線方向ロ1では赤色、視線方向ロ2では青色、視線方向ハ1で
は黒、視線方向ハ2では黄、視線方向イでは赤、青、黒、黄の混合色となって現れます。すなわち視線の方向がロ1からイ、更にロ2へ移るにしたがって認識さ
れる色は、赤、次に赤と青の混合色、更に青と移り混合色も角度によって微妙な異差を呈するのです。視線の方向がハ1からイそしてハ2へと移る場合も、先に
述べたように、黒、次に黒と黄色の混合色そして黄色へと除々に変化していくのです。
したがって、この生地は見る方向及び角度によって又は、視線が同一方向であって
も、製品にヒダや膨らみ及び動きが生じれば、多様な色に変化することとなります。まさに神秘的な織物と言えないでしょうか?
衣料用途のみではなく、いろいろな分野に使えると思います。
高級感・上質感を求められる用途に、高いポテンシャルでお応えできると思っております。